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法人向け光回線のおすすめ速度はどれくらい?基礎知識と遅いときの改善策

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「法人が光回線を選ぶなら、速度はどれくらい必要?」「おすすめの回線速度プランは?」など、業務に必要な速度を把握して光回線を選びたいと考えていませんか?

効率よく業務を行うためには、安定した通信回線が必要です。

そこで今回は、法人向け光回線の速度に関する基礎知識や、ビジネス用途別のおすすめ速度を紹介します。

速度が遅い場合の改善策や、光回線の選び方も解説。ぜひ本記事を、業務に適した光回線選びに役立ててください。

【法人向け】光回線の速度に関する基礎知識

業務に必要な光回線の速度を把握する前に、通信速度に関する基礎知識を抑えておきましょう。

ここでは、速度の単位や速度に関係するサービスの用語について紹介します。

  • Mbps・Gbpsとは?
  • Ping値とは?
  • 帯域保証・優先型とベストエフォート型の違い
  • 最大速度と実測値の違い

Mbps・Gbpsとは?

Mbps・Gbpsは、1秒間に転送できるデータ量を示す単位です。

100Mbpsなら、1秒間に100メガビット、1Gbpsなら1ギガビット(=1,000メガビット)のデータを転送できるという意味になります。

Mbps・Gbpsの数値が大きい回線のほうが、大容量データでも短時間での送受信が可能です。

業務の効率化に繋がるので、法人なら1Gbpsや10Gbpsの高速プランが向いているでしょう。

Ping値とは?

Ping値とは、データを送信してから応答が返ってくるまでの時間を示す値です。

単位はミリ秒(ms)で表され、数値が低いほど回線の応答速度が速く、数値が高いと遅いという意味となります。

オンライン会議やリアルタイムのデータ処理を行う際には、Ping値が低いほどスムーズな通信が可能です。

一方でPing値が高いと遅延が発生し、音声や映像が途切れたり、操作の反応が遅れたりする可能性が高まります。

Ping値が低い回線のほうが、業務がしやすくなり、安定したサービスを提供できるといえるでしょう。

帯域保証・優先型とベストエフォート型の違い

帯域保証型は、一定の通信速度を保証するサービスです。契約した速度が保たれるため、通信が混雑している時間帯でも安定した速度を確保できます。

一方のベストエフォート型には、速度の約束や保証がありません。多くの場合で最大速度は出ず、回線が混雑していると速度が低下する可能性があります。

帯域優先型は、他より優先的な通信を可能にするサービス。速度の保証はありませんが、ベストエフォート型よりも安定した通信速度が期待できます。

大量のデータをやり取りするビジネスシーンでは、安定した通信速度が確保されている帯域保証型のほうが、円滑に業務を行えるでしょう。

最大速度と実測値の違い

最大速度とは、理論上出せる最高の通信速度を指します。

例えば1Gbpsの光回線の場合、理論上は1秒間に1ギガビットのデータ転送が可能です。しかし、実際の使用環境ではネットワークの混雑状況や接続機器の性能、時間帯などの環境により、1Gbpsの速度は出ません。

一方の実測値とは実際の回線速度を指し、安定して回線を使えるかは実測値で判断する必要があります。

最大速度だけでなく、実測値も考慮して光回線を選びましょう。

法人が快適に使える光回線のおすすめ速度|ビジネス用途別一覧

下表は、ビジネス用途別に、スムーズに業務を行える速度の目安をまとめたものです。

インターネットのビジネス用途スムーズに利用できる速度(実測値)
テキストの送受信・投稿1Mbps(上り・下り)
画像の送受信・投稿3Mbps(上り・下り)
動画の送受信・投稿10Mbps(上り・下り)
動画視聴低画質:1Mbps標準画質:2.5Mbps最高画質:20Mbps
(下り)
SNS・Webページ閲覧3〜10Mbps(下り)
オンライン会議(標準画質)1対1:1.2Mbpsグループ:2.6Mbps(上り・下り)
セミナーのライブ配信(標準画質)2〜4Mbps(上り・下り)

あくまでも目安であり、より円滑に業務を進めるためには、上記よりも速い回線速度が必要になります。

例えば、セミナーのライブ配信の場合、4Mbps程度でも配信自体は可能です。

しかし、なんらかの原因で少しでも通信速度が遅くなると、映像と音声にズレが生じたり、配信が止まったりなど、トラブルの原因になります。

不安なくライブ配信をしたいなら、20Mbps以上の実測速度が望ましいでしょう。

光回線の速度を測定するおすすめの方法3つ

光回線の速度を測定するなら、次の3サービスがおすすめです。

  • Googleのインターネット速度テスト
  • Fast.comを使ったスピードテスト
  • みんなのネット回線速度の実測値レポート

いずれも無料で利用できるので、ぜひ試してみてください。

Googleのインターネット速度テスト

Googleでは「インターネット速度テスト」と検索すると、ワンクリックで速度を計測してくれるサービスを無料で提供しています。

Mbps・Gbpsだけでなく、Ping値の確認も可能です。速度計測にかかる時間は30秒ほどのため、気軽に速度テストをしたい人に向いています。

Fast.comを使ったスピードテスト

Fast.comは、ページにアクセスするだけで現在の通信速度を計測してくれる無料サービスです。

下り速度の結果が表示された後に「詳細を表示」ボタンをクリックすると、上り速度やPing値をチェックできます。

画面にわかりやすく結果が表示されるので、速度を確認しやすいサービスといえるでしょう。

https://fast.com/ja

みんなのネット回線速度の実測値レポート

「みんなのネット回線速度(みんそく)」は、ユーザーが実際に計測した速度の実測値を確認できるサービスです。

エリア別・サービス別にユーザーの実測値平均を確認できるので、これから光回線サービスを選びたい人に向いています。

速度の計測も可能ですが、回線タイプやプロバイダ、利用場所などの項目へ回答する必要があり、やや手間がかかる点がデメリットです。

しかし、IPv4接続とIPv6接続それぞれの実測値を確認できるのは、みんそくのメリットといえるでしょう。

https://minsoku.net

光回線の速度が遅いときの原因・改善策6つ

「光回線なのに、通信速度が遅い」と感じる場合、考えられる原因は主に6つあります。

  • Wi-Fiルーターが高速通信に対応していない
  • Wi-Fiルーターの置き場所が悪い
  • LANケーブルが高速通信に対応していない
  • IPv6 IPoE接続でないため、混雑時に遅くなる
  • ルーターに一時的な不具合が発生している
  • ルーターの同時接続台数が不足している

原因だけでなく改善策も紹介するので、回線品質が悪いと悩んでいるならぜひ確認してみてください。

1. Wi-Fiルーターが高速通信に対応していない

Wi-Fiルーターが高速通信に対応していない場合、光回線本来の速度で利用できないので注意が必要です。

最新のWi-Fi規格である「Wi-Fi 6」対応のルーターにすると、通信速度を改善できる可能性があります。

特に法人では、多くのデバイスを同時接続する場面も多いため、高性能なルーターが必要です。

現在使用中のルーターを確認し、スペックが低い場合には新しいルーターを導入しましょう。

2. Wi-Fiルーターの置き場所が悪い

通信速度が遅い場合、Wi-Fiルーターの置き場所が原因の可能性があります。

ルーターを窓や家電製品の近くに置くと、電波が弱まりやすくなるので注意が必要です。

また、壁や扉のような障害物が多い場合も、電波が届きにくくなります。

オフィスの中心付近に、電波の障害物を避けるよう工夫してルーターを設置すると、通信速度の向上が期待できるでしょう。

おすすめの設置場所は、障害物に阻まれにくい高い場所や天井です。通信速度が遅いと感じているなら、ぜひ高所のルーター設置を検討してみてください。

3. LANケーブルが高速通信に対応していない

LANケーブルが高速通信に対応していない場合も、回線速度が低下する原因となるので注意が必要です。

LANケーブルには「Cat(カテゴリ)」と呼ばれる規格があり、現在は次の6種類があります。

  • Cat5
  • Cat5e
  • Cat6
  • Cat6A
  • Cat7
  • Cat8

最も高速な通信に対応できるのは「Cat8」です。

ノイズ耐性にも優れており安定した速度が出やすいため、法人ならCat8のLANケーブルをおすすめします。

4. IPv6 IPoE接続でないため、混雑時に遅くなる

IPv6 IPoE接続は、従来よりも安定した高速通信ができる通信・接続方式です。

IPv6は、従来のIPv4より割り当てられるIPアドレスが非常に多く、速度が落ちにくいIPoEでの接続ができます。

通信速度が遅いと感じるなら、IPv6対応のプロバイダ・プランへ契約変更を検討しましょう。

5. ルーターに一時的な不具合が発生している

速度が遅い原因として、ルーターに一時的な不具合が発生している可能性が考えられます。

再起動で改善する場合があるので、まずルーター・回線終端装置(ONU)の順にコンセントを抜いてみましょう。

5分程度放置したらONUのコンセントを差し、ランプ状況が落ち着いたらルーターの電源を入れ、回線速度が改善するか確認してみてください。

また、ルーター性能を最適化するためにも、ファームウェアは定期的に更新しましょう。

6. ルーターの同時接続台数が不足している

ルーターの同時接続台数が不十分の場合、接続しているデバイス数が多いと通信速度が低下しやすくなります。

複数のデバイスを同時に使用する環境なら、ルーターの同時接続可能な台数が使用状況に対して十分かを確認しましょう。

不十分な場合には、ルーターの交換を検討してみてください。

【法人向け】速度が速い・安定している光回線の選び方4つ

次の4点に着目すると、業務に必要十分な高速通信ができる光回線を選べるでしょう。

  • 最大速度と実測値を確認して選ぶ
  • IPv6方式対応のプロバイダを選ぶ
  • 帯域保証型・優先型サービスを選ぶ
  • 同時接続数が十分なサービスを選ぶ

1. 最大速度と実測値を確認して選ぶ

業務で使用する光回線は、最大速度と実測値を確認して選びましょう。大容量データの送受信を行うなら、10Gbpsプランがおすすめです。

ただし、最大速度が十分でも、実測値が遅いと業務に支障が生まれる可能性があります。

光回線を使うエリアで計測された実測値レポートを参考に、安定した通信速度が期待できるサービスを選びましょう。

2. IPv6方式対応のプロバイダを選ぶ

より安定した通信環境を求めるなら、IPv6方式に対応しているプロバイダを選びましょう。

IPv6は、IPv4よりもネットワーク上の混雑を避けられるため、業務を進めやすくなります。

IPv6方式対応のプロバイダを選べば、ストレスのない仕事環境を提供できるでしょう。

3. 帯域保証型・優先型サービスを選ぶ

高速通信を維持する必要がある場合には、帯域保証型や優先型のサービスを選びましょう。

特に帯域保証型は契約した速度が常に確保されるため、大容量データを扱う業務におすすめです。

優先型は混雑時でも優先的に帯域が確保されるため、ビジネスの重要な場面で通信速度が低下するリスクを抑えられます。

通常のベストエフォート型よりも高額になりますが、業務の効率化や信頼性が確保されるメリットを考慮すると、コスパは良いといえるでしょう。

4. 同時接続数が十分なサービスを選ぶ

「店舗でWi-Fiを提供する」「オフィスで20台以上のデバイスを接続する」という場合、同時接続数が多いか、無制限のサービスを選びましょう。

一般的な家庭用回線では同時接続数が10台前後と少なく、法人向けの用途としては不十分な可能性があります。

速度低下や接続不良の発生リスクを低減するためにも、同時接続数にも着目してサービスを選びましょう。

まとめ〜安定した速度が出せる法人向け光回線なら<オフィス光119>

今回は、法人向けの光回線に必要な速度をビジネス用途別にまとめ、速度が遅い場合の改善策を紹介しました。

法人で光回線を契約するなら、実測値が20Mbps以上の回線がおすすめです。

オフィス光119は、混雑しにくく高速通信が可能なIPv6方式での通信に対応しており、安定した通信環境を提供できます。

業務の効率化やサービスに対する信頼性の確保にも繋がるので、まずはお気軽にお問い合わせください。

>> 「オフィス光119」に無料相談してみる


この記事を書いた人

株式会社東名

東名は、中小企業の課題を解決するパートナーです。光回線サービスや情報セキュリティ、電気・ガス、オフィス機器、サイト制作、LED照明、業務用エアコンなど、中小企業向けサービスを豊富に取り揃え、お客様に最適なソリューションをご提案いたします。

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